問題
金属管による低圧屋内配線工事で、管内に断面積3.5mm2 の 600Vビニル絶縁電線(軟銅線) 3本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流〔A〕は。
ただし、周囲温度は30℃以下、電流減少係数は 0.70とする。
イ.19
ロ.26
ハ.34
ニ.49
解答
ロ.26
解説
絶縁電線の許容電流の問題。
絶縁電線の許容電流(赤字は頻出)
単線 | より線 | ||
太さ | 許容電流値 | 総断面積 | 許容電流値 |
1.6[mm] | 27[A] | 2[mm2] | 27[A] |
2.0[mm] | 35[A] | 3.5[mm2] | 37[A] |
2.6[mm] | 48[A] | 5.5[mm2] | 49[A] |
3.2[mm] | 62[A] | 8[mm2] | 61[A] |
14[mm2] | 88[A] |
(硬銅線・軟銅線、周囲温度 30℃以下)
同一管内に収めたときの電流減少係数(電線数と係数が0.7ずつ下がっていくことを覚えよう)
同一管内の電線数 | 電流減少係数 |
3本以下 | 0.70 |
4本 | 0.63 |
5本または6本 | 0.56 |
小数点以下第一位を7捨8入(内線規定より)
これらの表を覚えておく必要があります。
断面積3.5mm2 の 600Vビニル絶縁電線(軟銅線) の許容電流は37[A]。
3本を金属管に収めたときの許容電流は、電流減少係数0.70だから、
許容電流=37×0.7=25.9
よって、近い26を選びます。
なぜ、許容電流は決まっている?
電線には流しても良い電流値が決められています。
それを許容電流と言います。
電線には流しても良い電流値が決められています。
それを許容電流と言います。
なぜ、流してもよい電流値が決まっているのか。
それは、電流を流した時に発熱するから。
許容電流を大きく超えるような電流を流すと、
発熱し、最悪焼損したり、火災につながる危険があるからです。