平成28年 上期筆記試験 問9

問題

図のように定格電流50Aの過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から分岐して、7mの位置に過電流遮断器を施設するとき、a-b間の電線の許容電流の最小値[A]は。

イ.12.5
ロ.17.5
ハ.22.5
ニ.27.5

解答

ロ.17.5

解説

分岐回路の過電流遮断器の施設位置の問題ですね。

▼幹線と分岐点はここです。

次に、分岐点から配線用遮断器の距離を確認します。

▼距離はここ

IW≧0.35×IB=0.35×50=17.5[A]

分岐点からの距離(計算方法だけ解説)

分岐点からの距離が8m以下の場合、0.35をかける。

求めた電流値以上の選択肢が答えとなる

 

上記の理由

開閉器および過電流遮断器と分岐線以降の電線の許容電流の関係より来ている。

幹線から分岐点を経た開閉器および過電流遮断器は原則3m以下に設置しなければならない。

もし、3m超に設置する場合、分岐点からの電線の許容電流が幹線の過電流遮断器の定格電流の35%以上なら、8m以下に施設する。

さらに、分岐点からの電線の許容電流が幹線の過電流遮断器の定格電流の55%以上なら、距離に関係なく施設できる。