平成28年 上期筆記試験 問20

問題

床に固定した定格電圧200V、定格出力2.2kWの三相誘導電動機の鉄台に接地工事をする場合、接地線(軟銅線)の太さと接地抵抗値の組合せで、不適切なものは。ただし、漏電遮断器を設置しないものとする。

 

イ.直径2.6〔mm〕、75〔Ω〕
ロ.直径2.0〔mm〕、50〔Ω〕
ハ.直径1.6〔mm〕、10〔Ω〕
ニ.公称断面積0.75〔mm2〕、5〔Ω〕

 

解答

ニ.公称断面積0.75〔mm2〕、5〔Ω〕

 

解説

接地工事の問題。

まずは、接地工事の種類を判断する。定格電圧が200Vであるから、接地工事の種類はD種接地工事。

接地工事の種類
定格電圧300Vを超える…C種接地工事

定格電圧300V以下…D種接地工事

次に接地抵抗値と電線の太さを確認する。

接地工事の種類と漏電遮断器の有無で接地抵抗値が決まります。

接地抵抗値
C種 D種
10Ω以下 100Ω以下
動作時間が0.5秒以内の漏電遮断器施設時には 500Ω以下

この場合、漏電遮断器がついていないため、接地抵抗値は100Ω以下でないといけない。

選択肢全てが適する。

そして、接地線の太さは床に固定とあるため、単線の直径1.6mm以上必要

よって、二の公称断面積0.75〔mm2〕が不適切。