平成28年 上期筆記試験 問19

問題

600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形1.6mmを使用した低圧屋内配線工事で、絶縁電線相互の終端接続部分の絶縁処理として、不適切なものは。
ただし,ビニルテープはJISに定める厚さ約0.2mmの絶縁テープとする。

 

イ.リングスリーブにより接続し、接続部分を自己融着性絶縁テープ(厚さ約0.5mm)で半幅以上重ねて1回(2層)巻き、更に保護テープ(厚さ約0.2mm)を半幅以上重ねて1回(2層)巻いた。

ロ.リングスリーブにより接続し、接続部分を黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープ(厚さ約0.5mm)で半幅以上重ねて2回(4層)巻いた。

ハ.リングスリーブにより接続し、接続部分をビニルテープで半幅以上重ねて1回(2層)巻いた。

ニ.差込形コネクタにより接続し、接続部分をビニルテープで巻かなかった。

 

解答

ハ.リングスリーブにより接続し、接続部分をビニルテープで半幅以上重ねて1回(2層)巻いた。

 

解説

 

電線の接続方法の問題。

リングスリーブ…接続後、絶縁テープで巻く必要がある

差込形コネクタ…絶縁テープの必要なし

これより、二は差込形コネクタのため、適することが分かります。

次に、リングスリーブ接続の場合、接続部分の絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので、十分被覆しなければいけません。

600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形1.6mmの絶縁被覆の厚さは0.8mm。

イ 自己融着性絶縁テープ(厚さ約0.5mm)で半幅以上重ねて1回(2層)巻き=絶縁物の厚みは1.0mm よって適する。

ロ 黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープ(厚さ約0.5mm)で半幅以上重ねて2回(4層)巻いた=絶縁物の厚みは2.0mm よって適する。

ハ 接続部分をビニルテープで半幅以上重ねて1回(2層)巻いた=絶縁物の厚みは0.4mm よって不適。

よって、不適切な選択肢はハ。