問題
⑦で示す部分の接地工事における接地抵抗の許容される最大値 [Ω] は。
イ.100
ロ.300
ハ.500
ニ.600
問題の注意書き、全体図は以下で別タブ表示します。
解答
ハ.500
解説
接地抵抗の問題。
接地抵抗を求めるためには、電源を確認。
この場合、電源gを見る。
▼電圧gは単相200V(1φ200V)であることが分かる。
以下の決まりから分かるように、使用電圧だけを見ると、300V以下に当てはまるため、接地抵抗値100Ωを選んでしまいがち。
低圧機器の接地工事と接地抵抗値(太字は要注意)
接地工事の種類 | 使用区分 | 接地抵抗値 | |
C種接地工事 | 300V超で低圧用 | 10Ω以下 | 地絡時に0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置があれば500Ω以下 |
D種接地工事 | 300V以下 | 100Ω以下 |
しかし、複線図の注意書き3つ目を読むと、動作時間が0.1秒以内の漏電遮断器があることが分かる。
【注意】
- 屋内配線の工事は、特記のある場合を除き600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)を用いたケーブル工事である。
- 屋内配線等の電線の本数、電線の太さ、その他、問いに直接関係のない部分等は省略又は簡略化してある。
- 漏電遮断器は、定格感度電流30mA、動作時間0.1秒以内のものを使用している。
- 選択肢(答え)の写真にあるコンセント及び点滅器は、「JIS C 0303 : 2000 構内電気設備の配線用図記号」で示す「一般形」である。
- ジョイントボックスを経由する電線は、すべて接続箇所を設けている。
- 3路スイッチの記号「0」の端子には、電源側又は負荷側の電線を結線する。
したがって、地絡時に0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置にあてはまるため、接地抵抗値は500Ω以下となる 。
よって、500Ωが最大値。ハが適切。
このように、注意書きが解答に影響することがあるから、しっかりと読むことが大切になります。