平成28年 上期筆記試験 問5

問題

定格電圧V[V]、定格電流I[A]の三相誘導電動機を定格状態で時間t[h]の間、連続運転したところ、消費電力量がW[kW・h]であった。
この電動機の力率[%]を表す式は。

イ.\[\frac{W}{\sqrt{3}VIt}×10^5\] ロ.\[\frac{W}{3VIt}×10^5\] ハ.\[\frac{\sqrt{3}VI}{Wt}×10^5\] ニ.\[\frac{3VI}{Wt}×10^5\]

解答

イ.\[\frac{W}{\sqrt{3}VIt}×10^5\]

解説

参考書では、三相交流回路の電力と力率と紹介されている問題ですね。

三相交流回路の電力・力率の公式

\[P=\sqrt{3}×線間電圧V×線電流I×力率\cos θ=3×相電圧×相電流×力率[W]\] \[W=三相電力P×時間t[W・h]または[W・s]\]

力率をcos θ[%]、三相交流回路の消費電力量をWとすれば、

\[W=P・t\] \[ =\sqrt{3}VI(\frac{cos θ}{100})×10^{‐3}×t[kW・h]\]

計算すると、

\[cos θ=\frac{W}{\sqrt{3}VIt×10^{‐3}×10^{‐2}}\] \[=\frac{W}{\sqrt{3}VIt}×10^5[%]\]

よって
\[=\frac{W}{\sqrt{3}VIt}×10^5[%]\]

 

 

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