【挫折しそうな人必見】複線図の書き方とコツを、基本から説明します

複線図の書き方 基本編 アイキャッチ

 

  • 複線図ってどう書いたらいいの?
  • 何からすればいいの?
  • 参考書読んでも、過去問見ても意味わからないんだけど…

 

という人に向けて書きました。

 

確かに、複線図は難しいですよね。
私も参考書を初めて見た時には、何をすればいいのか全然分からなくて、ずいぶんと困りました。

私の場合、近くに質問できる先輩がいたから解決しましたが…
独学だったら難しかっただろうなぁ…と思います。

 

ということで、独学の方に向けて、私が複線図の書き方を説明します。

複線図は書き方のルールがあります。
書き方のルールさえ覚えれば、どんな複線図でも書けるようになります。

丁寧すぎるくらい、
1つずつ紹介するので、ぜひ覚えて行ってください!

複線図を書くときのルール4つ

これから、複線図の書き方を基本から説明していきます。
複線図の書き方は大きく、4つのルールで出来ています。
このルールは、ずっとかわりません。

 

  1. 単線図から電源・器具などを配置
  2. 接地側電源から、電灯・コンセントにつなぐ
  3. 非接地側電源から、点滅器(スイッチ)・コンセントにつなぐ
  4. 点滅器(スイッチ)・電灯をつなぐ
  5. 線同士が繋がるところに接続点を書く

 

複雑そうに見える回路であっても、このルールに従うことで書けるようになります。

それでは、具体的に書いていきましょう。

 

え…なんで!?という疑問が出てきた時

疑問が出てきた時、いったん心の奥にしまって、割り切って覚えてしまうのも良いかもしれません。
ぁー!そういうことか!と

後になって、腑に落ちることが多いです。私もそうでした!

複線図の書き方

実際に書き方を説明します。
次の電灯回路を複線図にしてみましょう。
複線図の書き方 単線図

1.単線図から電源・器具などを配置

複線図の書き方0 単線図通りに電源と器具を配置する

まずは単線図通りの配置で、電源・器具を配置します。
この時、配置するといっても、次の器具は形が変わります。

複線図の書き方 単線図と複線図で記号が変わるもの

単線図の記号から複線図の記号に変えて、書きましょう。

ジョイントボックスが何で、点線の丸になるの…?
とか突っ込む疑問があるかもしれませんが、今は深く考えずに書きましょう。

後になると、「ぁー、書きやすくするためか!」と納得できると思うので、今は割り切って進めてください。

 

2.接地側電源、コンセント、電灯を線でつなぐ

複線図の書き方1 接地側電線を電灯とコンセントに繋ぐ

接地側電源(白丸)、コンセント、電灯をつなぎます。
点線で囲った円(ジョイントボックス)に向かって、それぞれの器具から、線を伸ばせばOK。

 

3.線が合わさる箇所に接続点を書く

複線図の書き方2 接地側電線を電灯とコンセントに接続点

線が合わさるところに黒い点を書きます。この点を接続点と呼びます。電線同士を接続する時に見やすくするための目印です。
書くのを忘れやすいので、慣れないうちは意識して書くように!

 

4.非接地側電源、コンセント、点滅器を線でつなぐ

複線図の書き方3 非接地側電線をスイッチとコンセントに繋ぐ

非接地側電源(黒丸)、コンセント、点滅器(スイッチ)をつなぎます。

複線図の書き方4 非接地側電線をスイッチとコンセントに接続点

接続点も忘れずに!

 

5.点滅器と電灯をつなぐ

点滅器(スイッチ)と電灯を線でつなぎます。この時、カタカナの表示が同じものを選びます。
▼スイッチの右下、電灯の右下に”イ”と表記があります。
複線図の書き方5 スイッチと電灯を繋ぐ

これで完成です。

6.完成

完成した複線図です。
慣れないうちは、接続点を忘れがちです。忘れていないか確認しましょう!

 

複線図の書き方6 完成

複線図の書き方をおさらい

書き方はルールは分かりましたか?

どんなに複雑な配線図も、書き方のルールは変わりません。しっかりとおさらいしておきましょう!

 

  1. 単線図から電源・器具などを配置
  2. 接地側電源から、電灯・コンセントにつなぐ
  3. 非接地側電源から、点滅器(スイッチ)・コンセントにつなぐ
  4. 点滅器(スイッチ)・電灯をつなぐ
  5. 線同士がつながるところに接続点を書く

 

基本の回路が理解できたら、次は、応用編に挑戦しましょう!

【Q&A】複線図の書き方の疑問と解決

私が所見で、感じた疑問と解決した答えをまとめました。
質問を貰えたら、追加も検討します。コメントより、ご質問ください!

疑問:重なっている部分に接続点を書かなくていいの?

複線図の書き方 基本 疑問2

赤い矢印の箇所に接続点は必要ありません。
理由は、線が接続していないから。
接続点は、接続する時の目印となる点です。だから、重なっていても接続しない場所には必要ありません。

▼線が上下にあるイメージ図です。つながっているんじゃなくて、上下に配置されているイメージ。

複線図の書き方 線が重なっているイメージ

疑問:電源の白丸と黒丸の位置は逆でもいい?

良いです。電源の接地側・非接地側の配置にルールはありません。

ただし、線を書くときのルールは守ってくださいね!

接地側   コンセント・電灯

非接地側  コンセント・開閉器(スイッチ)

▼電源の接地側・非接地側の配置を逆にした、別解答例

複線図の書き方 基本 疑問3 別解答

基本編は理解できましたか?

次は、応用編に挑戦しましょう!